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2024.05.31

紙のサイズの由来

 こんにちは、工場長のÝです。お久しぶりです。
 弊社ではよくお客様にお越しいただいて工場見学をしてもらっています。ちょっと前までは職場体験などで中学生や高校生にも来ていただいておりました。
 
 その時に紙のサイズを説明するのですが、印刷で使う用紙サイズ(原紙寸法)は主に5種類ありまして、「A列本判、B列本版、菊版、四六判、ハトロン判」があります、なんて言っております。自分も若かりし頃に先輩からそのまま教わって、なんの疑問ももたずに「菊版を半裁で」とか「四六の4切り」とかつかっていたのですが、最近ふと「菊ってなに?」と思い始め、気になって仕方ないので調べてみました。

 菊判(636㎜×939㎜)は新聞用紙に使用する目的でアメリカから輸入した紙のサイズ。名前の由来は、輸入紙の商標にダリアの花が使用されており菊の花に似ていたから、あと新聞の「聞」がキクと読めることからとのことです。

 ちなみに、A判(625㎜×880㎜)はドイツの工業規格がもとになっているサイズ、B判(765㎜×1085㎜)は日本独自の規格で江戸時代の美濃和紙の版型である美濃判が由来、四六判(788㎜×1091㎜)はイギリスの紙の規格であるクラウン判がもとになっていて出版物で使用される「4寸×6寸」が取りやすかったから、ハトロン判(900㎜×1200㎜)はドイツ語で薬きょうを包む紙という意味で、ハトロン紙という包装紙が由来だそうです。