重責から解放され製本部のゴーストライターになり、50代半ばまで来たIです。
今年の新年早々、私の母親が他界しまして、
お寺でいろいろと相談にのってもらっているときのお話です。
皆さんは永代供養って聞いたことがありますよね。
うちもそれにできないかを和尚さんに相談しに行ったんです。
うちにはもう両親が墓地を購入していて、あとはお墓を建てるだけの状態なんですが、うちら子供はできれば永代供養を希望していました。
できることなら後々かかる費用のことや、うちらの子や孫にまで墓の管理を任せることを思うと、申し訳ないという思いからでした。
論破でした。
私) 父親がこちらのお寺で墓地を持っているのですが、私たち子どもは永代供養にしたいと思っているのですが・・・。
和尚様)(怒)・・・で?
私) 後々費用もたくさんかかると聞いたので自分たちの子供にまでそれを払わせるのは申し訳ないと思っていまして・・・。
和尚様)(怒)・・・で?
私) 自分たちは別に墓参りなどの手間を考えたら永代供養で十分なので、うちの親もできればそうしたいと思っています。
和尚様)(怒)・・・で?
私) ・・・・・・。
和尚様)(怒)で、あとはないんですかっ?
私、姉1、姉2、かみさん)・・・・・・・・・・・・・・。
和尚様)だいたい最近の皆さんは勘違いをなされておられるようだが、永代供養とは、あなたたちの様な考えの人たちのためのものではないっ!
本来は後を継ぐ子供がいらっしゃらない方たちのためのものです。
あなたはさっき墓地があると言いましたが、その墓地は誰が買ったものですか
私) ・・・・・・・・・・・・両親です。
和尚様)じゃあ、あなた方からお金が出たわけではないんですよねぇ?
費用もたくさんかかるとおっしゃたが、うちのお寺では町内の一軒一軒からは年間○千円(安っ!)しか頂いていない!お墓を持っている方からでも●千円(安っ!)です。
他所のお墓は知りませんが、だいたいお墓周辺の掃除や枯れた花を処分する費用、墓参りに使う水代などもうちは一切もらっていないですっ!
決して高いとは思えないですけどねぇ!
私) ・・・・・・・・・・・・(確かに)
和尚様)あなた方は墓参りなどの手間と言うが、だいたいあなた方が墓参りを面倒と思っているのではないんですかっ?
私)(ギクッ!!)
和尚様)先祖の墓参りは子供のつとめですっ!それくらいもできないでどうするっ?
私、姉1、姉2、かみさん)(ははーっ仰せの通りにっ)
と、まぁこんな感じで言われまして、結局うちらの子や孫がどうするかは彼らに任せるとして、お墓は立てることになりました。
でも、私は永代供養とは最近の時代に合わせて出てきた便利なものと思っておりましたし、皆さん結構そうされている方がいるとも思っていたものですから、うちら姉弟ではそうしたいねと話していてのことでした。
自分らの不勉強さを棚に上げて、「そんなこと知らんかったねー」とお説教の後姉弟で話していたのですが、まぁ改めて考えれば納得のいくお話でして、世の中にはまだまだ人生折り返しの年を過ぎても知らないことだらけの私のガツンと言われてぎゃふんと言わされたお話でした。