愛知県瀬戸市赤津の地に私の行きつけの陶磁器屋があります。
そこは75歳になる「お母ちゃん」(←私がそう呼んでいる。)とその息子さんが経営されている家族的な雰囲気が漂うお店・・・それが
赤津陶苑です。
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うちの親父が生前フラッとこのお店に顔を出して、親しくさせていただいたのがお付き合いのきっかけで、現在もこの「ご縁」を生かさせていただき、この私が引き続き通っております。
今回は私がPTA時代でお世話になった先生の新築祝いの品を探しに来ました。
予算が大体決まっている場合予めお店に寄る前に連絡を入れておくとお店のオススメを準備してくれていますので迷わず納得のいくモノが買えます。(もちろん勉強もしていただけます!)
昨今、洋食器の方が持てはやされているなか地道に和食器1本で商いしているその精神性の高さには脱帽します。
しかし・・・お時間のない方に伝えておかなければならない事があります。
先ほどの先行連絡で効率良くお気に入りの商品は見つかるのですが・・・いつ行っても元気のよいお母ちゃん(約20年前と全く変わらず歳をとっていない)と、人柄の良さがにじみ出ている息子さんと世間話をしていますとアッと言う間に2時間経ってしまうのは
要注意です!(不思議です。)
さて、今回私が気に入って購入したモノは・・・
こちら私が一番大好きな
織部焼!!
加藤敬也作 織部 窯変皿
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織部焼は桃山時代(1605年)頃から約20年位の間一世を風靡した主に美濃地方で生産された美濃焼の一種で、釉薬の色などにより、織部黒・黒織部、青織部、赤織部、志野織部などがありますが、緑色の青織部が最も有名であります。(今回購入した物もこの織部焼です)
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その他にもお店には志野、古瀬戸などいろいろ種類はありますが・・・私が織部の次に好きなのが黄瀬戸焼です。
表面がツルツルした作品から、この写真のようにツヤがなくしっとりした感じのものまで多種多様で、ただ共通するのは斑文と呼ばれる緑(黒っぽい)の模様が出ているのが全体の黄色とマッチして美しいのがお気に入りの理由です。
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調子にのっていろいろ紹介しちゃいます!
番外編で私の親父が好きだった「寺田みのる」先生の作品。
黒釉線文の三段重
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こちらは、この度東日本で起きました東北地方太平洋沖地震で被災された皆さんの為に、お母ちゃんから被災地に寄贈として送ったものと同じものです。
「場所をとらなくて、いろいろなものが入るので役に立つかも!」と、
このやさしい思いやりの気持ちが・・・改めて尊敬しちゃいます。
あと・・・この赤津陶苑の2階には知る人ぞ知る「三代 寺田美山」氏の作品が常設されております。
(もちろん販売もしております)
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この象嵌青磁 茶盌どうです!!しっかりと存在感があり・・・それでいて非常に丁寧な作風は私たちの心を癒してくれるみたいです。ちなみにお値段18万円也!(奥の方です)
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「彰彦さんの家にもお父さんが購入した美山の作品がどこかにありますよ!」
とお母ちゃんが教えていただきました。
「エッ!知らなかった!!親父・・・いい物残してくれているじゃないか!」
今度の休日にでも宝探しをしたいと思います。(感謝)
最後に・・・ここの店主である息子さん(寺田洋一さん)と記念撮影!
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この20年間ちょこちょこ通ってはいましたが一度もご一緒に写真を撮った事がなかったのでお互い少々照れております。
それよりも、もっと恥ずかしがっていたのがお母ちゃん。
どうしても一緒に写る事はできませんでしたが私たちの後ろでほんのちょっと写っています。
本物のお母ちゃんに会いに、また元気をもらいに私もまた行きますが是非みなさんもお出掛け下さい!
このような心温まるお店でゆっくりと時間を過ごす・・・たまにはこのような自分へのご褒美があってもいいですね!
赤津陶苑(あかづとうえん)
愛知県瀬戸市東拝戸町98-22
0561-82-1246
営業時間・・・10:00~17:00
定休日・・・木曜(祝祭日は営業)